お客さまの声:その6

「地域活性化のきっかけづくり」ローカル局がULIZAを活用するメリットとは

  • メディア
  • デジタル化
  • アプリ配信
導入の背景

不測の事態に備えテレビ・ラジオ以外の情報発信の手段が必要だった

効果

不測の事態にはもちろん、日頃から県外にも最新の青森県の情報が発信できるので、地域活性化にも

テレビ局といえば、今までは電波を使って番組表通りの放送という形でコンテンツを届けるのが当たり前でしたが、動画配信の普及によって、オンデマンドやライブなど様々な形でコンテンツを届ける事が可能になりました。 今回は、青森放送株式会社 コンテンツ開発局の蒔田修弘氏(以下、敬称略)に、動画配信サービスの活用状況やメリットを伺いました。

導入の検討

震災をきっかけにスマホアプリでも見られる情報発信を

まず、蒔田さんのお仕事内容について教えてください。

蒔田 :

私は、青森放送でコンテンツ開発部に所属しています。中でも、私は主にオンラインショップの運営を担当しています。(※注  2023年2月の取材当時。2023年4月現在はコンテンツ開発局長を務められています)りんごジュースをはじめとした青森県産品を販売することで、改めて青森の良さを認知してもらうことを目的としています。

青森放送では、どのようにULIZAを活用していますか。

蒔田 :

「青森放送アプリ」内でニュース番組を配信するために使用しています。
そして、その視聴動向など、ULIZAから得た情報をテレビ番組作りに活用しています。
日々、テレビ局には膨大な量のニュースが飛び込んできます。私も以前は報道番組を担当していましたが、業務量を考慮すると、ニュース取材以外の作業を行うのはとても困難です。ULIZAを活用して動画配信をすることで、視聴者分布などの情報を、スムーズに番組制作側に提供することができています。

アプリで動画配信をするきっかけはありましたか?

蒔田 :

動画での情報発信を検討するようになったきっかけは、2011年の東日本大震災でした。
以前からテレビ以外の情報発信の形としてはラジオがありましたが、震災発生時には、ラジオを持っていないことが原因で情報を得られない方がほとんどでした。また同時に、広範囲にわたって停電が起こったことでテレビも使用できなくなってしまいました。
テレビとラジオが遮断されたことで、地震や津波などの重要な情報を得られない状況が続いたため、それ以外の情報発信の手段を早急に拡充しなければならないと強く感じました。

不測の事態に対応するためにも、新たな情報発信の手段が必要だったということですね。

蒔田 :

はい。スマホアプリから情報が入手できれば、より多くの方に情報を届けることができます。
また、既存の動画サイトでは、広く情報を届けられる反面、青森県外のニュースも数多く扱うため、青森の最新情報を早く深く知ることはできません。
そこで、青森の情報だけを扱う動画サイトがあれば、視聴者の方々にいち早く青森県内の情報を届けることができると考えました。


実際の配信画面

ULIZAを利用した結果

TV放送に劣らない安定した配信技術

ULIZAを実際に利用した感想を教えてください。

蒔田 :

動画配信の途中で途切れることがなく、安心して使うことができています。
放送する上で最も大きな懸念は、配信や放送が途切れることです。自然災害やトラブルによって電波が途切れ、情報発信が思うようにできない可能性は常に想定しておく必要があります。スマートフォンへ配信を行う場合でも、まずは配信の安定性が情報発信の根底にあることは変わりません。

ULIZAで取得できる情報で特に注視している項目はありますか?

蒔田 :

配信を管理する側として「視聴者動向」や「ストレージ」はよく見るようにしています。先述したように、配信する上で回線が安定していることは非常に重要です。回線へのアクセスが一気に集中すれば、接続が不安定になるケースも想定されるでしょう。
より多くの県民の方々に安定して情報を届けられるよう、ULIZAを活用して日々アンテナを張っています。

ULIZAを活用して、今後チャレンジしたいと考えていることはありますか?

蒔田 :

ニュースなどの情報発信だけではなく、さまざまなイベントを企画していきたいと考えています。これまでも、弊社では県民の皆さんに楽しんでいただけるようなイベントを開催してきましたが、ULIZAを導入することで従来とは少し違った方々に参加していただけると考えています。
特に、アプリをダウンロードしていただいている県外の方々に、「青森県に足を運びたい」と思っていただけるようなイベント内容を考案していきたいです。

また、公共の電波を預かる身として、青森の景気を回復させるきっかけを作ることが、弊社の使命だと思っています。近年では青森県から他地域に人口が流出し、青森県内の景気は下降気味になっています。そういった状況を打破するため、これまで東京や都市でのみ行われていたようなイベントやコンサートを青森県で開催する必要があります。
多くの人を集めることで、県内の方に青森の魅力を再発見してもらい、地域の活性化に向けたきっかけを作れるといいですね。

ULIZAはこんな方におすすめ

人手不足とTV離れに悩むローカル局におすすめ

蒔田さんはどのような企業にULIZAをおすすめしたいと思いますか?

蒔田 :

青森放送と同じようなローカル局におすすめしたいです。テレビ離れが急速に進んでいる中、地域を限定せずにローカルな内容を配信できることは非常に魅力的です。
特に最近は、若年層を中心に自宅にテレビを置いていない方も多いと聞きます。テレビに触れる機会の少ない層に向けて、まずはアプリを通じて番組を知ってもらうきっかけを作らなければなりません。

また、弊社を含めてローカル局の多くは人手不足に悩まされています。新しい取り組みをしたくても、日常の業務と兼任して作業をするケースが圧倒的に多いです。人手や業務時間を無駄に増やさないためにも、使いやすくて安心感のあるULIZAをぜひおすすめしたいです。

ULIZAは動画配信を検討しているローカル局に最適なサービスということですね!本日はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!